センサメーカーが作り出す一歩先の「見守り」

プカ太郎:まず、「快適ウォッチ」についてお伺いしていきたいと思います。「快適ウォッチ」はどのような製品ですか?

宮澤さん:「快適ウォッチ」は室内の温湿度を監視することで、熱中症の危険や、ウィルスが繁殖しやすいといわれている空気が乾燥した環境をランプと音声でお知らせしてくれる家庭用のガス警報器・火災警報器です。

プカ太郎:ランプと音声で!?警報器が、ガス漏れの見守りだけでなくお部屋の見守りもしてくれるということでしょうか?

宮澤さん:はい、そうです。ガス警報器だけでなく、火災警報器に温湿度センサが付いた製品もご用意しているんですよ。

実際に鳴動している様子

(※デモ音声、実際は熱中症と乾燥のお知らせが同時になることはありません)

 

プカ太郎:「快適ウォッチ」は室内のどのような点に注目して見張っている製品なのですか?

宮澤さん:温度と湿度から、暑さ指数「WBGT」を算出して熱中症の危険がある状態をお知らせします。乾燥については、温度、絶対湿度、相対湿度が規程以下になるとお知らせする機能があります。

プカ太郎:お話を伺っていると、「快適ウォッチ」は単に“心地よい”と感じるだけの「快適」から一歩進んだところに目を配っていそうかなと思いました。製品のこだわりポイントをお話しいただけますか?

宮澤さん:そうですね、熱中症や乾燥をお知らせする音声の内容でしょうか。単に状況をアナウンスするだけでなく、次の行動も促してくれるような音声内容がポイントです。

プカ太郎:次の行動については家族でもなかなか言ってくれないですよね・・・

 

おうちの中のいろいろな場所に設置できる「快適ウォッチ」

プカ太郎: 「快適ウォッチ」には「安全で快適な生活」に役立つ製品ラインップがいろいろあると伺ったのですがご紹介いただけますでしょうか。

宮澤さん:はい、いくつかラインナップがございまして、ガス・CO警報器、火災・ガス・CO警報器、そして一酸化炭素検知機能付き火災警報器、それぞれに快適環境お知らせ機能が付いたタイプをご用意しており幅広いラインナップを取り揃えています。

小山さん:「ガス」を検知する機能が付いている製品は台所に設置していただくタイプです。一酸化炭素検知機能付き火災警報器に快適環境お知らせ機能が付いたタイプは寝室、居室や階段・廊下などに設置いただけます。

プカ太郎:おうちの中のいろいろなところに設置できますし、お部屋ごとに設置していると安心ですね。

 

「警報器+α」製品開発のきっかけは?

プカ太郎:「快適ウォッチ」はどのようなきっかけで開発されたのでしょうか。

宮澤さん:はい、いざという時にしか鳴動しないガス警報器にガス警報以外の付加価値・付加機能をつけることで、ガス警報器の活躍の場を広げるとともに、日ごろから役に立つものと認識してガス警報器をもっと身近に感じてもらい、今まで以上にガス警報器の必要性を感じていただくことをコンセプトとして開発しました。

小山さん:元々ガス警報器は、台所に設置して万一のガス漏れや不完全燃焼による一酸化炭素の発生、火災をお知らせすることで台所の安全を守るためのものです。ただ、現在では様々なガス機器の性能や安全性もアップしているため、昔よりガス警報器が鳴動するケースは減少傾向にあります。ガス警報器の有効期限は5年です。一度設置されると5年間ずっと同じ場所で周囲の環境を見守っているものだからこそできる他の便利な機能はないかなという視点で生まれた製品です。実は「快適ウォッチ」は社内のアイデア提案制度がきっかけで生まれた製品なんですよ。

プカ太郎:そうなんですね!?まさに「安全と快適が同居している」といったイメージですね。

小山さん:そうですね。「快適」は幅広いと思っています。当社はガス警報器の核となるガスセンサも開発しており、「快適ウォッチ」の他に、空気質やにおいを検知する製品も作っています。様々な技術を組み合わせて製品化をするといったケースもあります。

プカ太郎:そういったことを一つ一つ積み上げて製品開発につなげているんでしょうね。

小山さん:はい。ガスはもちろんですが、熱中症になりやすい環境や乾燥している環境なども目には見えませんので、それらに気づかせてより快適に過ごしていただくためにあるのが私どもの製品だと思います。たとえば冬場でしたら、空気が乾燥している環境は湿度が低く、ウィルスなどが繁殖しやすい状況であり、乾燥お知らせ機能が役立つかなと思います。

プカ太郎:言われてみれば「湿度が足りないよ」ということを音声で教えてくれる機能はなかなかないですよね。

小山さん:そうですね。温湿度計を見れば温湿度の数値はわかりますが、どれくらいになったら対策をすべきという判断は難しいのかなと思いますので、対策をした方がよい状態の時に 「快適ウォッチ」の音声で対策を促すというのは効果的だと思っています。

プカ太郎:より良い環境、快適なお住まいを求める方にもおすすめの製品ですね。

 

お客様からのお手紙

プカ太郎:実際に設置されたお客様からの、「快適ウォッチ」を取り付けたことによって快適さに違いを感じるようになったなどといった声もあるのでしょうか。

小山さん:実際にご高齢者のいらっしゃるご家庭に設置いただいたケースですと、高齢になると暑さや寒さなど温度を感じにくくなり、特に夏場のエアコンの使用を我慢しがちといった傾向があるのですが、「快適ウォッチ」が危険な状況になる前に音声で呼びかけてくれるので、注意を促してくれるというところがいいね、とおっしゃる方もいます。

宮澤さん:「快適ウォッチ」からお知らせが流れたらエアコンをつける目安にしているとか、おうちの温湿度計は温度や湿度を数値で示すだけなので、熱中症になりやすい環境を音声でお知らせしてくれる機能が役に立っているというお声をいただいております。

他には、お客様が台所で換気扇を回さずに調理をしていて、温湿度がどんどん上がってきたところで 「快適ウォッチ」が鳴り、換気扇を回すのを忘れていたことに気が付いて換気し、台所や部屋の環境も良くなり、役に立ちましたという感想をお寄せいただきました。 実際に「快適ウォッチ」が鳴って助かった!という事例は、年間いくつか寄せられますね。

プカ太郎:なんかぼくまでうれしくなっちゃいます。家族が呼びかけるだけでなく、実際の温度や湿度といった、ある基準に基づいて機械がお知らせしてくれることはメリットですね。

 

安全を根底に置いた快適の追求

プカ太郎:メーカーとしての「快適ウォッチ」をはじめとした製品作りに対する思いをお伺いできればと思います。

宮澤さん:弊社は設立当初から「世界中のガス事故をなくす」という強い思いを持っており、今も変わることなくその大目標を掲げています。保安機器メーカーですので、当社の製品でお客様の命や財産を守るんだという責任を持ち、徹底的な品質管理を意識して、日々仕事をしています。

プカ太郎:ヒートショック対策をはじめとした 安全で快適な生活への思いがあればお伺いできれば思います。

小山さん:保安機器のメーカーとして、お客様のお住まいの安全を守る、そこに加えて快適な環境作りにも貢献していくというところを使命として掲げておりますので、しっかり安全・快適に役立つ製品を提供していければと考えています。

プカ太郎:安全を根底に置いた快適の追求にこれからも期待したいですね!

今日はありがとうございました。

 

 

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